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2024.02.28

宿泊業における設備投資:次なる成長への鍵

Ⅰ:設備投資の重要性
設備投資は、ホテル・旅館経営において重要な役割を果たします。具体的には、以下のようなメリットが挙げられます。

顧客満足度の向上:最新設備導入による顧客のリピーター化やクチコミ評価向上
収益アップ:新たな顧客層の獲得や客室単価の向上
業務効率化: 省力化や自動化による人件費削減及び業務効率の向上
ブランドイメージの向上: 最新設備や高品質なアメニティの導入による宿泊施設のブランドイメージの向上

Ⅱ:投資効果の測定
設備投資を行う際には、投資効果を事前にしっかりと測定することが重要です。投資効果を測定する方法として、以下の指標が用いられます。

投資回収期間: 投資した費用を回収するのにかかる期間
利回り: 投資金額に対する収益を示す指標
費用対効果: 投資した費用に対する効果の大きさ

これらの指標を参考に、投資効果の高い設備投資計画を策定することが重要です。

Ⅲ:設備投資計画の策定
設備投資を行う際には、以下の点を考慮した計画を策定することが重要です。

①経営目標: 設備投資によってどのような経営目標を達成したいかを明確にします。売上高の向上、顧客満足度の向上、業務効率化など、具体的な目標を設定しましょう。
②予算: 設備投資にどのくらい資金を投入できるかを明確にします。過去の利益による内部留保の活用、金融機関からの融資による資金調達、補助金制度を活用 し、キャッシュフローへの影響を十分に検討する必要があります。
③補助金: 国や自治体では、設備投資を支援するための補助金制度を設けています。「IT導入補助金」、「ものづくり補助金」などが挙げられ、設備投資の負担を軽減する効果があります。また、法人税や固定資産税などが軽減される税制優遇制度についても積極的に活用しましょう。
④投資対象: どのような設備に投資するかを具体的に検討します。客室の改装、ITシステムの導入など、経営目標達成に貢献する投資対象を選びましょう。
⑤専門家の活用: 設備投資に関する専門知識や経験がない場合は、コンサルタントなどの専門家に相談することをおすすめします。専門家は、投資対象の選定、投資効果の分析、リスク対策など、設備投資に関する様々なアドバイスを提供することができます。

Ⅳ:具体的な設備投資事例
株式会社咲楽が関与した宿泊業における具体的な設備投資事例をご紹介します。

【リゾートホテルA様の例】
食事処の拡充工事

新型コロナウイルス感染症流行により、団体旅行の需要が著しく減少し、個人客の集客に注力するにあたり、食事処の充実化を図るために改装を実行しました。元々あった二次会用の施設や廊下の一部も含めて連結し、バイキングレストランを拡充したことにより、個人客売上増加、宴会場設営にかかる人件費や光熱費の抑制の効果が表れました。

【B温泉旅館様の例】
宴会場 ⇒ ラウンジ への改装

従来コンパニオンを利用される男性の団体のお客様が中心となるエリアであったため、男性のみならず、女性やご夫婦、ご家族でのご宿泊に対しご満足いただけるよう改装を実行しました。景観の良い宴会場を宿泊客用ラウンジへ改装したことにより、顧客満足度向上の効果が表れました。

Ⅴ:まとめ
設備投資は、宿泊業における次なる成長への鍵となります。経営目標を明確にした上で、投資効果をしっかりと測定し、計画的に設備投資を行いましょう。

株式会社咲楽では、ホテル・旅館経営の設備投資に関するご相談も承っております。アフターコロナに向けてのお困りごとがございましたら、お気軽にお問い合わせください。