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2023.10.02

OTA対策 -見られるためのポイントとは-

じゃらんや楽天トラベルなど、大型特集が実施される際にはCMやSNSでの広告も特に活発となり、「旅に出たい!」と多くの人が心をくすぐられるのではないでしょうか。最近では海外の予約サイトのCMを見かける機会も増え、国内での需要の増加や、インバウンド回復の兆し、と感じることも増えてきました。国内・外のOTAはその利便性から年々ユーザー数を増やしています。また、OTA各社も、ユーザーのニーズに合わせ、日々ページの仕様改善や、特集を多様化させています。数十万、数百万と非常に多くの掲載施設がある中で、「掲載さえしておけば大丈夫!」、とはなかなか言えない状況となっています。今回は、現在の掲載状況を見直してみよう!という内容で、「OTA対策」について記載をしていきます。


【OTA対策】

日付やプランの条件を検索するだけで、簡単に希望に合った施設を見つけることができ、サイトによっては航空券や遊び体験などの予約も同時に手続きできる利便性の高さから、OTA日々多くのユーザーが利用しています。OTAでの集客力をアップするにはどのようにしたら良いのか?のポイントご紹介します。 まず、どのサイトにおいても、以下のポイントを押さえておくことが基本となります。

 ■部屋の提供数を増やし、在庫を半年以上出す(先1年が理想)

 ■価格帯を広げる

 ■プランを充実させる

 ■特集や広告を活用し、施設ページに訪問する導線を増やす

 ■掲載写真を充実させ見栄えを整える

 ■口コミ評価を上げてリピーターを増やす(口コミスコアは、エリア一覧での表示順位に影響を及ぼす要素であることが多いです)

 ■定期的な情報発信で施設の認知度を高める

このような日々の作業の積み重ねがネット集客向上の近道です。 選ばれる施設であるためには、検索画面で新規顧客を呼び込める状態であること、施設トップ画面とフォトギャラリーが充実していること、クチコミに誠意を持って対応していること、施設の特徴を生かしたプランの訴求が適切にできているか、などが鍵となります。OTAの掲載順位も、1位と30位では数十万単位で年間のPV数が変わってくるため見過ごせない要素です。売上向上には、掲載順位を上げ、その状態を維持し、その上で上記のポイントをしっかりと押さえる、ということが重要となります。 


① 見栄え(画像)の重要性

WEB集客での掲載画像は、顧客獲得のために欠かせない要素となっています。楽天トラベルの「画像・動画登録ハンドブック」には、“人間の五感(視覚・聴覚・嗅覚・触覚・味覚)による情報判断の割合は視覚からの情報が圧倒的に多い”との記載があり、一目で見て誰もが魅力的だと感じる施設ページの作成を推奨しています。OTAサイトでは、今や「魅力的な施設画像が売上を左右する」といっても過言ではないのです。そのため、弊社でご支援させていただく施設様では、まずOTAの登録画像の見直しを行います。拡大しても適切な解像度か、掲載画像の比率は合っているか、枚数は項目ごとに偏っていないか、重複していないかを再度確認します。登録画像枚数は、施設様の規模やタイプにもよりますが、100~200枚で偏りなく素材が整うと、より充実した施設ページへと近づきます。さらに、素材の撮り直しや全面的な画像差し替え、並び替え等を行うと統一感が出て、施設様の印象ががらりと変わり、お客さまにとって非常に見やすい、視認性のよい施設ページとなります。


 ② 登録内容の充実

施設ページに情報が最大限登録されているか、登録内容は正しい情報か、という部分も非常に重要です。各OTAの施設ページには、キャッチコピーをはじめ、「客室」「食事」「風呂」などの各項目のタブ、フォトギャラリーやよくある質問など、登録箇所が細分化されていますが、これら登録情報が最新で充実していると、ページを訪れたお客さまに施設の魅力度がより伝わりやすくなります。また、宿の滞在イメージがしやすくなることで予約検討される機会が増え、転換率アップへと繋がり、以下のようなサイクルが出来上がります。 

  • 登録内容が充実している⇒お客さまに見られる⇒施設ページでのクリック数(PV数)が増える⇒施設の掲載順位・売上アップにつながる

 

③ 施設のカラーを生かしたプラン販売

掲載画像や充実した情報で興味を持っていただいたあとは、この施設で予約をしよう!と思える魅力的なプランがあるかが重要です。まず、販売中の既存プランに関しては、プラン名やプラン内容の詳細文を見直します。例えば、プラン名に「1泊2食」「朝食付き」「スタンダード」などのワードを組み込むことによって、各プランの特徴がわかりやすく整理され、お客様が予約の際に選びやすくなります。詳細文にはプランの特徴だけでなく、レストランや大浴場のご案内、施設のおすすめポイントなどの情報も盛り込むことで、一目で施設の概要もわかり、より予約へと繋がりやすくなります。また、新規プランの作成に関しては、周辺エリア状況や競合施設の動向を調査した上で、施設の規模や顧客層、季節に合わせた企画が好ましいです。  


④ クチコミ対策の重要性

クチコミは、その施設に泊まった人の”リアルな声”として、お客様の満足度を向上させるアイデアや、課題解決に繋がる重要な意見が含まれていることが多くあります。良いコメントを書いてもらえれば新規の宿泊予約へと繋がり、費用をかけずに大きな「宣伝効果」をもたらすことのできる大切なツールです。既に泊まったことがある人に対しても、滞在の記憶を思い出してもらえるきっかけになるので、新規顧客とリピーターの両方へのアプローチが可能になります。また、どのOTAでも、宿泊施設を検索した際のエリア検索一覧ページで施設名のすぐ下にクチコミ点数が表示されており、魅力的な宿泊施設が数多く並ぶ中でクチコミ点数が一覧比較されてしまうため、特に気を遣う必要があります。さらに、クチコミ数は人気度や知名度にも直結していて、エリアの競合施設と比べた際に評価が高ければ高いほど、評価と数も多ければ多いほど掲載順位が上がりやすくなり、注目されやすくなります。では、その重要なクチコミに対しまず何をすべきか?ですが、最も重要なのが「クチコミ返信」です。 お客さまが貴重な時間を割いて投稿してくれたクチコミは、良いものもあればネガティブなコメント含まれ、施設側も全く予想していない投稿が入ることも(お客さまの思い込みなど)あり、対応に困ってしまう、という状況も多いかと思います。ですが、数多くの宿泊施設の中から自分の宿を選んでくれたお客様へ感謝を伝える場として、再訪したいと思ってもらえるような良い心証を与えるツールとして、お得な情報やその他のサービスを伝える広告塔として、「日々更新できる無料の広告ツール」という捉え方もできる部分です。OTAでは伝えられる情報が限られており、画像やプラン内容からだけでは、宿の想いや働くスタッフの表情までは見えづらいです。伝えきれない情報や働くスタッフの人柄の良さを伝える場としても、クチコミ返信は大いに活用ができます。何気ない一文、一言一言に対して、丁寧に手紙を書くような気持ちで返信していくことが大切です。また、返信文には、新しいお食事プランや施設の推しポイントなど上手く加えることで、クチコミ投稿をしたご本人様以外の方への宣伝ともなりえます。サイトに訪れるほぼ全員が一度は確認すると言っても過言ではないクチコミ返信の場をうまく活用していきましょう。 


⑤ 適切な広告活用

広告を活用する目的は、大きく分けて①新規顧客の獲得、②ニーズ潜在層へアプローチ、③既存顧客によるリピート予約の促進の3つとなります。掲載順位が低くアクセス数を増やしたい時には、楽天のリスティング広告やじゃらんの検索連動広告、施設を検討している人や予約してくれそうな人向けに出す場合は、楽天ターゲティングバナーやじゃらんユーザー連動広告、リピート予約の促進にはポイントアップの特典がある広告など。露出できる条件は、曜日(平日/週末)、人数(1名/2名以上)、日付未定時に表示/日付指定時に表示、などと細分化されているので、アプローチしたい層や施設の状況に合ったものを選び、適切なタイミングで対策していくことが重要です。 

 WEB集客には、上記の各ポイントを踏まえた日々のOTA対策が重要となります。お客様に見てもらう→予約実績を増やす→クチコミが良くなる→掲載順位が上がる→お客様に見てもらう→予約実績を増やす→クチコミが良くなる→掲載順位が上がる、といった正のスパイラルの維持がOTA売上改善の全てといえます。弊社ではOTAの集客強化のご支援、撮影をし直す際のカメラマンの手配、DM等クリエイティブ支援など幅広く対応しております。国内外のOTA等を活用した集客を今後ご検討・注力したい施設様、現在活用しているサイトの改善をご検討している施設様など、WEB集客のお困りごと、ご支援への興味がございましたら気兼ねなくご相談くださいませ。