2023年5月に公表された帝国データバンクの「人手不足に対する企業の動向調査(2023年4月)」(*1)によりますと、「ホテル・旅館」の業種別の人手不足割合は、正社員・非正社員ともに8割近い水準となり、ホテル・旅館業界の人手不足は深刻さを増しております。
ホテル・旅館専門の経営コンサルティング会社である弊社も、宿泊施設様より「求人媒体に多額の広告費を投じたものの、ほとんど応募がなく採用活動が進まない」など、人材採用をめぐるお悩みを伺うことが非常に増えてきました。
弊社では、宿泊施設様の人材採用を進めていくための1つの方法として、採用フローの見直しを行っております。
一般的な採用フローは、【採用計画→募集→選考→内定者フォローや受け入れ準備】の流れとなりますが、人手不足に困っている宿泊施設様の採用フローを分解してきますと、次のような改善項目が具体的に見えてきます。
【採用フローの見直しに伴う改善項目の例】
・事業計画をもとにした採用計画を立てているか
・採用手法(各種求人媒体・人材紹介・人材派遣などの活用)は適切かどうか
・求人媒体への広告予算はどのくらいか
・求人広告は応募者を惹きつけるような内容となっているか
・各工程の歩留まり(ぶどまり)はどのようになっているか
・内定者の受け入れ体制は整っているか
弊社の総合コンサルティングでは、このような改善項目に対して、採用計画立案、採用手法の選定、求人広告の費用対効果の検証、求人媒体の選定、求人広告内容の見直しなどの改善提案の他に、ホテル・旅館専門の人材紹介会社や人材派遣会社などのご紹介も行っております。
また、最近では繁忙期の期間限定のアルバイトや、外国人採用についてのご提案も増えてきました。
以上のように、宿泊施設様の採用フローを見直し改善点を洗い出すことで、採用活動の最適化を図り、採用率の向上を目指していきます。
今回は、宿泊施設様が人材採用を進めるための1つの方法をご紹介いたしましたが、人材採用以外においても、弊社では様々なホテル・旅館の経営課題を解決できるソリューションをご用意しておりますので、ぜひお気軽にお問合せ下さい。
参考(*1):帝国データバンク「人手不足に対する企業の動向調査(2023年4月)」(https://www.tdb.co.jp/report/watching/press/p230502.html)